Photo Shop 使いこなしⅣ 文字の加工
チョークデザインのために黒板を作り、格好いいフォントを入手しました。
フォントが格好いいと並べるだけで雰囲気がでますが、チョークボードにこのまま真っ白なテキストというのは不自然です。
次はこのテキストを加工します。
テキストをチョークっぽくするテクニックは4つあります。
- チョーク様のフォントを入手してそのまま使う
- チョーク風の「スタイル」をテキストに適用する
- 「レイヤースタイル」でテキストを独自に加工する
- チョーク風の「ブラシ」を使う
一番楽なのはフォントの入手ですが、気に入った字体を見つけるのは大変だと思います。
気に入った字体に加工を加えてチョーク風にするには、スタイルが便利です。
スタイルは字体や描画に対して、影やノイズ、グラデーションなどの効果を組み合わせて、パッチファイルにしたものです。
このパッチをテキストや描画に加えることにより、チョーク風になったり、メタリック調になったり、さまざまな効果が簡単に適用できるのです。
チョーク風のスタイルの入手方法と、導入につき以下説明します。
チョーク風のスタイルで私が気に入っているのは次の2つのサイトからダウンロードできるものです。
この2つ、特にFree Chalk Boad Texture Kit & Adorable Chalk Style Fonts は洋風のチョークボードデザインを作る際に必要なものが一通りそろっているので重宝します。
それぞれ、ダウンロードして入したZipアーカイブをクリックするとフォルダごと解凍されます。
解凍されたフォルダやファイルの中から拡張子.alsとあるファイルを探します。
これが「スタイル」です。
このスタイルは解凍された場所からでもPhotoShopに導入できますが、出来れば既存のスタイルが収容されているフォルダに移動させましょう。
CE2のインストール先にもよりますが、例えば
C:\Creative Suite CS2\Adobe Photoshop CS2\プリセット\スタイル
プリセット配下にスタイルやブラシの既存のオプション群が集められています。
ここに収容しておくと後々管理が容易であろうと思います。
外部から入手したスタイルのPhotoShopへの導入方法を以下、紹介します。
スタイルの導入は上部メニューバーの「編集」配下「プリセットマネージャー」で行います。
プリセットマネージャーのウィンドウが開きますのでプリセットの種類にあるリストからスタイルを選択します。
そして、右にある「読み込み」ボタンを押します。
そうすると、デフォルトでは先ほど触れたプリセット配下のスタイルフォルダを参照にいきます。
ここから
Chalkboard Text Effects.asl と
ssfs_chalk_styles_free.asl を選択すれば導入は完了です。
プリセット配下のスタイルフォルダに置いていなくても、ウィンドウはエクスプローラなので「ファイルの場所」で探せます。
プリセットのリストにssfs_chalk_styles_freeが載りました。
以上の準備をしたうえで、Ⅲで作成したチョークボードをPhotoShopで開きます。
スタイルの適用は簡単です。
対象テキストのレイヤを選択して、目的のスタイルをクリックするだけです。
同様な処理を他のテキストフォントにも適用してゆきます。
かすれ具合やぼやけた輪郭の感じを出すためにはレイヤスタイルの各項目を調整します。
チョーク感を出すためによく使われるのは光彩(内側/外側)です。
光彩(外側)は輪郭をぼやかす効果。
光彩(内側)はBlackBoad の凸凹を出す効果があります。
free-chalk-board-textures-kit-adorableには格好いいオーナメントも付録でついてくるので、それを利用してみたりします。
オーナメントにもスタイルの適用はできます。
同じくチョーク様のスタイルを適用します。
これでテキスト部の加工は完成。
詳細はここでは解説しませんが、イラストなども加えると、チョークボード風のフライヤーの完成です。