中小の建設企業が抱えている課題は大きく3つあります。
1、人材不足
2、不安定な収益環境
3、コンプライアンス

昨日の投稿で1の人材不足について触れました。
今回は2の不安定な収益環境について考察します。

2、不安定な収益環境

建設投資額のピークは平成4年の84兆円。
谷は平成22年度の41兆円。
先にも述べましたが平成30年度は51兆円。
建設投資は民間経済の景気と政府の公共投資の影響を直接的に受け、仕事量の変動が極めて大きい産業です。
建設業にはもともとこうした景気変動があっても収益をあげなければならない宿命があります。

中小の建設企業にはさらに厳しい現実があります。
建設業界は、スーパーゼネコンを頂点とするピラミッド型構造をしています。
ゼネコン、特に大手のゼネコンは自ら技能労働者を抱えることをせず、その部分を下請け(近年では協力会社と呼んでいる)に出します。
雇用は仕事量の変動に対応できるほど弾力的ではありません。
この弾力性の差のかなりの部分を中小企業が引き受けている、という構造になっています。
つまり、中小の下請け企業は閑散期には過剰な雇用で収益が圧迫され、繁忙期には人材不足で収益機会を逸失するリスクを常にかかえているのです。
景気の動向や雇用環境など外部環境の変化を読んで、財務的にはファクタリングなどの活用を図る、営業的には得意先や時期、品目(工種)に関するポートフォリオを戦略的に増やすなどの視点が必要です。