今回はDMENで収集した出面情報をもとに、出来高管理と工数管理を行うアイデアをご紹介します。
考え方としては、以前に触れたEVM(S)と同じです。
EVMはValueの単位として、金額を採用していて、原価管理に適用しやすい形になっていましたが、今回はその単位に人日を採用します。

最初に必要になるのは計画時に策定した工程表と労務配分表(山積表)です。
イメージとして、以下のようなサンプルを用意してみました。

次に準備するのは工事情報と連動したQRコードです。
QRコードを作成するためにDMENのWEBページに工事情報を登録します。

QRコードもDMENのWEBページ上で作成することができます。

DMENで登録する工事情報には親番と枝番からなる工事コードがつけられます。
この枝番を利用して、一つの工事を複数の工事分類、工事項目に分類することができます。
枝番は99個設定できます。
工事項目をきめ細かく分類すれば、精密なデータが収集できますが、QRコードの発行や、そのあとの集計が大変になります。
最適な単位を設定するようにします。

QRコードは入場ゲートや仮設事務所近辺に設置します。
大きな現場では複数の工事項目が並行で動くことになるでしょうから、その数だけQRコードを用意する必要があります。
協力会社や班ごとにわかりやすく表示し、QRコード違いを防いでください。
※DMEN用スマートフォンアプリ「QR日勤票」は初めてのQRコードを撮像する際に、確認メッセージがでるように設計されています。
工事場所や項目が終わったら次のQRコードを払い出して、同様の運用を継続します。

以上が運用上の準備作業になります。

次に管理の基礎となる計画値の集計、グラフ化を行います。
山積表なり労務配分表から、計画人工を日単位、あるいは週単位で集計します。

現場では複数の工事項目が直列、並列に関連しあって動いています。
その内訳も本当は管理したいところですが、そこまでは行いません。また行えません。
※ここがEVMSの弱点ではありますが、重点工事項目についてはそこだけ単独で切り取って管理することはできます。

集計したものの累計を取ります。
横軸にスケジュール、縦軸に累計人工をとったものが、以降基準となる計画工数です。EVMSではPV(Planned Value)に相当する指標です。

次に実工数を集計します。
ここから先、DMENのWEBサイトから企業別、ないしは工事別の出面をダウンロードします。

ダウンロードしたCSVは以下のようなイメージです。

これを諸々加工して必要な情報を抽出します。
※面倒な作業ではありますが、Excelファイルにして、マクロでVBAを使えば簡単に集計加工ができます。
 VBAマクロの作成も承ります。

計画工数のグラフと重ねられるよう、休日を含むスケジュールを横軸に並べ、日毎の稼働人工を集計します。
実際の原価との関連はほぼありませんが、ここでは現場での工数負荷を把握すべしという想定なので、作業時間を標準時間8時間で除した値を1日あたりの人工としています。

  1. 年月日で順方向にソートします
  2. 年月日毎に人工を合計します。
  3. 計画工数のグラフと重ねられるよう、休日を含むスケジュールを横軸に並べ、2をプロットします。
  4. 空白の日も含めて累計値をとります。これがEVMでAC(Actual Cost)に相当します。
  5. これをグラフにして計画工数に重ねます。
年月日毎の人日の集計
SUMIFを使用している
AC(Actual Cost)表

この累計稼働人工と計画工数との間にプラス方向のギャップがある場合、少なくともこの時点で予定以上の工数が投入されているわけです。

ただし、仮に予定以上の工数が投入されていたとしても出来高が計画を上回っていれば問題はありません。
逆に、予定を下回っていた場合、そのギャップはより深刻なものになります。

ここに出来高を数値的に把握する重要性が明らかになります。

次回はこの出来高の抽出とプロットについてご紹介します。

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また、上記Excel操作を自動化するVBAマクロの作成についてもご相談を承っています。